するめ と しつけ と センシュアル
こんにちは。
カウンセリングroom sou|ホメオスタシス療法|大阪|生野区
福住文子です。
学生さんのコーチングをする際に、様々な事柄を考慮します。
彼らは、未来の創造主であるため
私たちがこれまでに学習したことを伝えても
それが活かされることもあるだろうし
それが邪魔になることもあるだろうと考えるからです。
しかしながら、【 いい仕事をしている 】方
ビジネスパーソンに限らず、職人、店舗の方、学者の方、アーティスティックに
モノづくりをされる方、どのような職種においても
一流の【 いい仕事をしている 】方に共通するのは
色香がある ということ。
色香というのは、色気とは全く性質のちがうものです。
☆センシュアル(仏語ではサンシュエル)
講談社英和辞典をペラリペラリと見てみますと
・sensual(センシュアル)
- 官能的な、官能の満足を求める
- 世俗的な、物質的な
- 感覚の、感覚論の
・sexual(セクシャル)
- 性の、性的な
- 有性の
- 雄雌の
このように
センシュアルは色香に類似しており、セクシャルは色気に類似しているように
感じられます。
・sensual(センシュアル)は
sense(センス)感覚、正常な意識状態、感受力、意味、筋の通ることから派生しており
・sexual(セクシャル)
sex(セックス)性、男性・女性、性欲・性交から派生しています。
SNSを含める各メディアを見ておりますと、どうしても
sex-appral(セックスアピール)を露骨に感じてしまうのです。
女性では
風が冷たく寒い日でも大きく胸元のあいた上着
長い脚をこれでもかというくらいに露出するアングルでのミニスカート
ピチピチタイトなお洋服で足や腰の骨を痛めてしまいそうなヒールで
カクンカクンと歩いている。
一方、男性は
前かがみでうつむき加減に背中をまるくして、うつろな瞳でぼぅっと歩いている。
デスクでは、PCとにらめっこ
電車でも歩いていてもスマホをいじる生活。
センシュアル:色香からは、かけ離れてしまします。
お色気たっぷりとばかりに
露骨にボディラインを強調し、わたしがんばってますといわんばかりに
お手入れしまくっている肌を見せつけられるよりも
大島紬のような濃紺の裾から
ちらりと見える赤裏の朱色とそこからのびる白い絹のような肌からは
芳醇なアロマな香りがします(わたしにはネロリとかフランキンセンスなど)
たとえ、背が小さかったとしても
威風堂々、腰肚の座った男性が歩く姿は颯爽と風を切り裂き
まるで切れ味のよい日本刀のようです。
一流の【 いい仕事をしている 】方に共通するのは
色香がある:センシュアル です。
動きはドラムのリズムでも刻んでいるかのように一定でテンポよく
リズミカルでもあり、ワルツを踊るかのようになめらかでもあります。
話す言葉は甲高い声ではなく、ゆっくりとした呼吸のもと
腹から出す声と、肚の座った言葉です。
キャーキャーと騒ぎ立てるような、スキル重視の女の子たちが使っている
【さ・し・す・せ・そ】
「さすが~」「知らなかったです~」「すごーい!」
「素敵です!」「センスいいですね~」「そうなんだぁ~(知らなかったぁ)」で
木に登ったりはしないのです。
センスのある動きには
- 女性を守ろうとサッと車道側を歩く
- ドアやエレベータなどが開けば、サッと女性を通す
- ベビーカーや重たい荷物を持つパートナーがいれば荷物を持つ
そのような身のこなしをするためにはしつけというものがとても重要になります。
しつけは身が美しいと書きますね。
躾(しつけ)
立ち居振る舞いが美しくエレガントでなければ躾がいいとは言い切れないのです。
若いころ、先輩に「背中で仕事をしろ」と言われたことがあります。
たとえ、仕事内容がたどたどしくても背筋を伸ばし、丹田に力がこもっていれば
他の方からは落ち着いて仕事に取り組んでいるように見られるものです。
背筋を伸ばす
→横隔膜がひろがり、呼吸がしやすくなります。
スマホやパソコンで猫背になりがちな現代の私たちにとっては
苦労するかもしれませんが、そうすることで背中の筋肉にも緊張が走り
背中の贅肉にも効果を表します。
女性でしたら、バストも一回り大きく見えるのではないでしょうか?
背筋を伸ばすことをすこしでも意識下に置くことができるようになりますと
丹田にも力がこもります。
まるで、足の裏から空気を吸って吐き出すかのように
全身に酸素を取り込むイメージさえ湧いてきます。(まるで地球と一体化)
呼吸を楽にするためには、声を出すことです。
あなたが最後に腹から声を出したのはいつでしたか?
日本にはたくさんの
身体からあふれ出てきて、また、身体にもどりしみ込むような
すばらしい文学があります。
わかりやすさばかりを迎合し、子どもには難しいからと
古典文学や歌舞伎など身近ではなくなっています。
日本の文学には耳からきいて(暗誦して)楽しめる
そして、身体にしみ込んでいく素晴らしい感受性を鍛えてくれるものが
たくさんあるのです。
「知らざぁ言って聞かせやしょう。
浜の真砂と五右衛門が、歌に残せし盗人の、種は尽きねえ七里ヶ浜、
その白浪の夜働き、以前をいやあ江ノ島で、年季勤めの児ヶ淵。・・・・」
弁天娘女男白浪 -河竹黙阿弥- より
お腹から声を出すというのは、しっかりと大地を踏みしめて
呼吸を 間を リズムを テンポを工夫しなくてはなりません。
しっかりと言葉を噛みしめて、一語一語をしっかりと捉えて
それを声に出してみる。
どんな媒体をつかおうとも
その基本である母国語の日本語を噛めば噛むほどに味わって
体得した方こそ
色香がある:センシュアル で 一流の【 いい仕事をしている 】方に共通する
ものを持ちあわせています。
10日間 醸成パストラミポーク
醸成:噛みしめるほどに、その香りや味わいを愉しめるのは
細部にまで目には見えないところでの組織の分解、ソミュール液の吸収・浸透
香りが強化され、それが醸し出されるからなのです。